ある日、知人が心を痛めた様子で私のもとに来られました。
「私の友人が父親の葬儀でとても嫌な思いをした」とのこと。
私はその話を丁寧に伺うことにしました。
知人の友人が、葬儀会社の会場で父親の葬儀を行った際のことです。
本来であれば、故人を静かに見送り、遺族が心を落ち着けられるはずの場面で、葬儀スタッフの態度に問題があったとのことでした。
葬儀中、スタッフ同士がおしゃべりをしたり、進行ミスが目立ったりと、不愉快な思いをさせられる場面が何度もあったそうです。
友人はそれをとても残念に感じ葬儀会社にクレームを入れたものの、
「大切な父を送り出すこの場で、このような思いをさせられることは取り返しがつかない」と、深い悔しさを抱えていると知人は話していました。
「こんな葬儀会社を選ぶべきではなかった」
という言葉には悲しみや後悔だけでなく、故人様への思いをないがしろにされたような喪主の痛みが込められているように私には感じます。
私はご遺族の故人様に対する想いを踏みにじるような行為を葬儀に関わる人間がしてしまった事が本当に残念です。
このようなことが二度と起きないよう、葬儀に関わるすべての人々が遺族の心をもっと大切にし、大事な方を亡くしたご遺族様の気持ちをもっと想像し職務に携わるべきだと改めて思います。
葬儀は故人様を送り出すだけでなく、ご遺族が心を癒し、再出発の一歩を踏み出す場でもあります。
それが妨げられるようなことは決してあってはなりません。
友人の方が少しでも気持ちを整理し、故人様を心から偲ぶ時間を取り戻せるよう、私もできる限りの励ましと支えを届けたいと思っています。
⑧先日、知人が深い表情で私を訪ねてきました。「自分の葬儀でとても悔しい思いをしてしまった」と、静かに話を切り出されました。
知人は、親族の葬儀で喪主を務めたのですが、その際に葬儀会社との間で問題が起きたそうです。葬儀の進行や手順について、事前に十分な説明がなかったため、儀式中に混乱が生じてしまったとのことです。
葬儀会社の担当スタッフが新人だったらしく、進行の不手際や準備不足が目立ちました。そのため、葬儀の最中に何度も中断があり、知人をはじめとするご遺族が儀式に集中することができなかったそうです。「大切な家族を送り出す場面で、こんな思いをするなんて」と、知人は悔しさをにじませていました。
本来、葬儀は故人を偲び、心静かに見送る時間であるべきです。それが混乱の中で進められたことで、ご遺族にとってはとても心苦しい時間となってしまったのだろうと思います。知人のお話を伺いながら、その気持ちに心から共感し、「そのような状況で本当にお辛かったですね」とお声をかけました。
このようなことが起きた背景には、葬儀会社の体制や教育が十分でないことが考えられます。
私は、このようなトラブルを防ぐためにも、葬儀の準備段階で詳細な説明を行い、遺族の方々が安心して臨めるような環境を整えることが大切だと改めて感じました。
知人がこの経験を少しでも乗り越え、心穏やかに故人を偲ぶ時間を持てるよう、これからも私にできる支えをお届けしていきたいと思っています。